高価な用途に限定されていたCFRPをパーソナルコンピュータ等に、より広く普及させるため、熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料(CFRTP)、つまり「熱可塑性CFRP」として開発を進めた当社の技術です。
すぐれた材料CFRPの課題に取り組む
情報通信機器分野の携帯電話やパーソナルコンピュータ等のモバイル機器筐体業界ニーズとして『軽量化』『薄肉化かつ高剛性』『高強度』があげられます。
それらに対応する素材として炭素繊維で強化された複合材料を使用すればニーズに応えられます。
現在、市場で量産化されている炭素繊維複合材料(CFRP)は、熱硬化性樹脂を用いたもので強度は高いものの硬化過程にオートクレーブと呼ばれる高価な設備を使用し、長時間の硬化時間を要しているために製造コストがかかり航空機やレーシングカー、スポーツ用品などの大型や高価な用途のみに採用が限定されているのです。
CFRPの特性をモバイル機器筐体業界ニーズに生かす「CFRTP」
これら課題解決の方法として、現在当社で開発が進められている「熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料」(CFRTP)の使用が大きな注目を集めています。
熱硬化樹脂より強度は劣るものの、アルミニウムやマグネシウム合金と同程度の強度が確保する事ができるのです。
熱硬化樹脂より強度は劣るものの、アルミニウムやマグネシウム合金と同程度の強度が確保する事ができるのです。
また、量産化技術は確立されていないものの硬化時間を必要としないため、生産タクトタイムを大幅に削減できるメリットもあるのです。