代表メッセージ

感謝の心を忘れず、信頼性の高いモノづくりを

 

代表取締役社長 菱沼厚

代表取締役社長 菱沼 厚

時代は常に変化し続けています。製造業では、以前は大量生産が主流でしたが、現在は大量生産の拠点は海外へと移っています。一方国内では、人々のニーズの多様化により多品種少量生産や変種変量生産が求められるようになり、それに応じて当社の扱う製品も変化してきました。

 

当社では、開発力、技術力、行動力、管理力などを合わせた総合力で勝負しています。特に技術力では、グループ会社の専門技術を結集することで、一つの製品を当社で一貫生産することができるという優位性があります。この総合力を最大限に発揮することによって、従来のモノづくりにとらわれず、積極果敢に挑戦し続けてきました。

 

ヤマセグループは接続技術に強みを持ち、金属と樹脂など異種材料をくっつける独自技術「レザリッジ」を開発するなど、他社にない技術でお客さまのニーズに応えながら、発光ダイオード(LED)照明など新事業育成にも力を注いできました。

 

モノづくりは日々変化するものであるため、製造現場では、生産の仕組みや人材育成などをきちんとしていかなければうまくいきません。真面目に、愚直に、そして不良品を出さないような現場づくりに努める必要がありますが、非常にやりがいのある仕事ですし、情熱を込めて作ることが付加価値を高くすると感じています。

 

私のモットーは「感謝の心」ですが、これは前社長の考え方を踏襲したものであり、当社もまた「常に感謝の心を信条とし、生きがいのある生活を求め、信頼性の高い商品創りを通して、お客様と地域社会の期待に応える」を経営理念に掲げています。

 

事業を行うためには、人と人とのつながりが大切です。そして常に「感謝の心」を持ち、相手の立場に立って考え、行動することで、信頼関係を築くことができます。その信頼関係を構築した上で、熱意を持って誠実に対応することが、モノづくりには大切であると考えるのです。

 

そして「生きがいのある生活」は、「感謝の心」を持つための前提と言えるでしょう。自分自身が自らの生活に納得できてこそ、「感謝の心」を持つことができるのだと思うのです。「お客様の満足は社員の満足から」とよく言われますが、社員が満足できてこそ地域社会に貢献できると考えていますし、お客様の満足が強ければ強いほど、会社にとっても良い循環が生まれるのではないかと考えています。

 

市場の環境は厳しいものがありますが、それはいつの時代でも同じです。自分の意志を形にしたいという強い想いがあれば、「生きがいのある生活」や成功に限りなく近づくのではないでしょうか。実現するまで徹底して挑み続けることこそがヤマセスピリットだと思っているのです。